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QSLカード交換について

QSLカード交換を否定する局がTwitterやYouTubeなどのソーシャルメディアを使って主張を展開しております。極端な例では「QSLカード交換撲滅」と言う局もおります。こうした主張の発端の多くは、QSLカード交換を求めている局と交信した際にQSLを出す出さないで不快に感じたということが原因になっているようです。このことについて今回は考えて見たいと思います。

QSLカードを発行しない局の多くが先ず最初に主張するのは以下の点です。

  1. QSLカード発行には法的義務はない。
  2. アマチュア無線免許を有しているのだからQSLカードを発行しなくてもアマチュア無線で交信する権利がある。
  3. アマチュア無線登録局数は425,000局、JARL会員は66,000局程度、JARL会員はQSLカード交換する局でそれ以外の局はQSLを交換しない局と仮定すると、QSLカード交換する局は圧倒的に少数派、なぜマイノリティーにあわせてQSLカードを交換しないといけないのか?
  4. QSLカード交換は時代遅れだ、古い慣習を押し付けるな。

以上がこれまでいくつかのメディアで議論した際に出てきた、QSL交換拒否局の主な主張です。

1)QSLカード発行には法的義務はない。
2)アマチュア無線免許を有しているのだからQSLカードを発行しなくてもアマチュア無線で交信する権利がある。

1)と2)はほぼ同じことを言っています。QSL交換局は、QSLカードを交換しない局に対して「アマチュア無線をしてはいけない」とは言っておりません。そういう発言を感情的にする人が数名はいるかも知れませんが。どうぞどんどん所謂NO QSLで交信してくださいというのが私の立場です。

ただし、QSLカードの交換はアマチュア無線において「交信の事実を証明する証明書」として100年以上も続いているものです。アマチュア無線の目的は自己訓練や技術的研究の要素を多分に含んでおり、自分の発した電波が何処まで、どのように届いたかを、口頭だけでなく第三者からも認められる証明書という形で交換しております。この交信証明がないと交信の事実として認められないのです。
したがって、QSLカード交換はアマチュア無線の無線交信の一部として行われております。特にDX交信では何処まで届くかの挑戦的交信をしていますので、遠方の局と交信できた場合にはなおさらQSLカード交換を必要とするのは当然です。

このように、QSL交信証明書の交換を無線交信の一部として、あるいは前提としてしている局のCQに応答しして、「NO QSLでお願いします」と言えば、貴重なEスポ時間を使って証明されない交信をするのは時間が勿体無いと思うのは当然です。また、「NO QSLで」と言ったことで相手局から嫌味を言われて気分を害するのも宜しくないと思います。

私の結論は、QSL交換を必要としている交信にはQSLカード否定局は声を掛けないほうがお互い気持ちよく無線をできる。と言うことです。これとは逆に、QSLカードを必要とする局は、「NO QSL局」に声をかけないということです。

これは、DX交信のようにQSL交換を必要としている交信か、ローカルラグチューなどのようなスタイルでQSL交換を必要していない局の交信かは、よくワッチすれば概ね推測できると思います。DXは前述したようにQSLカード交換必須として考えた方が良いでしょう。

では、CQを出すときはどうかというと、QSLカード交換はアマチュア無線の場合、上述の理由で一般的ですから、QSLカード発行拒否局が「Hello CQ CQ CQ Noカード 」と言えばわかりやすいと思います。そうすれば「互いの運用スタイル」に立ち入らなくて済みます。ここに立ち入るから、カードを出す出さないのイザコザが起こります。

その他の解決策として、QSL拒否局と発行局の歩み寄りが考えられます。頻繁に繋がる地域との交信であれば普段QSLカードを発行している局も「 QSLカード要らないよ」という局も多いと思います。一方、QSLカード拒否局は、初めての交信、あるいはどうしても「貴局とのQSLカードが欲しい」とリクエストされたら何らかの形(ダイレクト)で対応する歩み寄りが必要です。

3)アマチュア無線登録局数は425,000局、JARL会員は66,000局程度、JARL会員はQSLカード交換する局でそれ以外の局はQSLを交換しない局と仮定すると、QSLカード交換する局は圧倒的に少数派、なぜマイノリティーにあわせてQSLカードを交換しないといけないのか?

この比較は実態を反映ていません。 この数字が正しいとすれば、アマチュア局425,000局という数字は、JARLクラブ個人合わせて66,000局程度という数字の6.4倍です。この数字をQSL交換率に置換えて、いかにQSL交換が少ないかを主張しています。

しかし、不特定多数との交信を目的として運用している局のうち、「NOカード交信」している局がQSLカード交換をしている局の6.4倍もおりません。このことは実際の交信を聞けば明らかです。実際の交信で「NOカードでお願いします」と言われるのは一割程度と報告している局がおります。QSLカード交換している局が「NOカード交信局」の1/6.4(15.5%)しかいないなんて事実と大きく乖離したデタラメなお話です。

この数字を持って、「QSL交換する局はマイノリティーだ、だからアマチュア無線でQSLカードを交換しないのが普通なんだ」と言うことがいかに誤った統計の解釈かが分かると思います。
なぜなら、アマチュア局425,000局の中には、もともと不特定多数の交信を目的としない、狩猟ハンターさん、運転手間交信、コールサイン維持のために局面だけ維持している局、ハンディー機だけで開局してハングライダー、自転車、ボートなどレジャーの通信手段としてのみを目的として開局など全部含まれているからです。

4)QSLカード交換は時代遅れだ、古い慣習を押し付けるな。

「NOカード交信局」の中には「悪しき慣習」と言っている局もおります。QSLカードの交換は名だたるDXerもほとんどが対応おり単なる習慣ではないのです。電子QSLに対応していない局に対しても、ビューローが無い国の局であっても、ダイレクトであれば交信証明書の交換ができるのです。

また、「古い」や「時代遅れ」は、本人の感覚でありますし、無線をしていない人から見れば無線なんて「時代遅れだ」と言われます。「登山を楽しむ人にロープウェイ使えばいんじゃね〜」とか、「お遍路の方に車で廻りなよ」と言っているのと同じです。証明書の交換という意味の他に、それ自体の収集を楽しんでいる人も多いのです。それを「時代遅れ」というのは、余計なお世話です。

「そう言う趣味を人に押し付けるな」と考える人もいると思います。ですから、そういう趣味も含めて運用している交信に立ち入るとイザコザがおこるのです。よくワッチしてお互いの楽しみ方に立ち入らないように、NOカードの人はNOカードの人と交信すれば良いのです。


ご参考まで


以上が私の、QSLカード交換拒絶局のよくある言い分に対する考えです。

その他

議論をしていてなるほどと思う点もありました。それは、「JARLに入ってないのでNO QSLでお願いします」答えている局があるからです。
この場合は、以下のどちらかがわかりません。

理由1)JARLに入会していないからビューロが使えないのでQSL交換を断っている。
理由2)QSL交換に否定的で断る理由としてJARL非会員であることを理由としている。

のどちらかだと思います。
理由1の場合はビューロー抜きで郵送を使って交換をすることもできますので、そのことを提案すれば良いと思います。こう言うと、「住所を知られたくない」と言いますが、大丈夫です。EmailでどうしてもQSLカード欲しい人に住所を聞いて差出人の住所を書かずに送れば良いのです。QSLカードの証明書としての必須記載要件にも自宅住所は必要ありません。

こう言うと、「郵送にはお金がかかる」と言う局がおりますが、封書でも82円です。それが出せないほど困窮しているなら趣味としてアマチュア無線を継続は難しいのではと思います。

理由2ですが、これは発行自体を拒否しているので、上述のお互いの歩み寄りは望めません。「CQCQノーカード」でカード交換をしない局と交信を楽しめば良いだけのことです。ただしその理由としてJARL未加入であることは言う必要はありません。「当局はQSLカード交換を致しません」と言えば良いのです。

以上です。が最後に私のQSLカード発行に対する考えを書いておきます。

  • 依頼されれば快くQSLカード発行します。
  • NOカードの局へは快くNOカードを受け入れます。

ただし、どうしてもDX局や時局にとってレアな市町村や場所と繋がった時には丁寧に発行をお願いします。なぜならこれは交信できたことの証明書として。

No QSL Card, No QSO ?

50MHz SSBで北海道局のCQに神奈川局(JJ0JXO)が呼んだ時の動画が公開されていた。
なかなか、考えされられるどうがでありますので少し自分なりに考えて見たいと思います。まず、事実確認から。交信中の動画が公開(20180809T1922JST現在)されていましたのでその状況は以下の通りです。
*(2018.09.08追記 このJJ0JX0による動画は現在削除され編集し直されたものに変更されています)

北海道局が神奈川局を指名し、北海道局はシグナルレポートと運用地を送った。次に、神奈川局もシグナルレポートと自局運用地を送った。
が、そこで、(以下、核心部分は動画そのまま)

北海道局:

「神奈川県○○市から51ありがとう、名前•••、カードビューローでご交換ください、どーぞー」

神奈川局:

「はい•••、こちら名前は•••、えー、恐れ入りますがビューロー入ってませんのでノーカードでお願いいたします。どーぞー」

北海道局:

「はーい、ノーQSOねー、はい、電波出さないでねー、カード出さない人は、じゃーねー、さよならー」

*: •••は消音部分。

私の感想と考えを書いて見たいと思います。
まずこの動画を拝見した時は、反射的に心の炎がメラっときました。北海道局の自己中心的な非礼な発言、特記すべきは、最後の部分で「No QSLねー」ではなく「No QSOねー」と発言していること、すなわち、交信自体を無かったことにするという、ぞんざいなQSOにあります。

(ただこの動画はJJ0JX0の復讐行動の一つでありまして、動画の他の部分で北海道局のコールサインが聞き取れる状態で動画を公開し、この動画の最後の部分で北海道局を批判し「排除しよう」と扇動していた。その後、視聴者からの指摘で現在は編集し直された動画が公開されている)

おそらく、北海道局は無線歴も長く、QSLカード交換をすることがあたりまえという環境で長く無線を続けてきたのでしょう。交信ごとでないにしろQSLカードの交換は交信の証しとして重要だと思います。

一方、神奈川局は動画のチャンネル名から、ライセンスフリーラジオも楽しまれている局で声色からも北海道局よりももっともっと年代的に若い局かと拝察いたします。

今回の問題の背景には、両者のこれまでの無線経験の違いからくるカルチャーギャップがあるのではないかと思います。

私は、ライセンスフリーラジオをしておりませんが、おそらくフリラではQSLカードの交換をしないのが一般的だと思います。一方でアマチュアでは無線交信の他にアワードを狙ったり、伝搬状況を本格的に研究したりと多様な趣味を内包しており、QSLカード集めもその一つとなっております。

また、もっと重要なのは、QSLカードは交信の事実を証明する証明書であるので、この証明によって第三者からも交信の事実が認められるということです。こうした方法は万国共通であり、この証明の積み重ねが自身の交信実績であり、さらにはアワード(賞)を獲得することもできます。アワードを目的としていなくても、交信証明を頂かないと自分の中で交信が完結しないと考える局も多いと思います。事実、DXではQSLカードを頂いて初めて「あの時の途切れ途切れの交信は成立していたのだ」と確認することもあります。

こう考えますと、「QSLカードを発行しない」というスタイルはその局の自由であり他人が強要することではありませんが、証明書としての機能、無線の世界共通のお作法であることを考えると、「QSLカード発行に法的義務はない」などと声高に言うものではないと考えております。

さらに、Eスポなど電離層の状況で一時的にある遠方の地域との交信が可能になった時には、限られた時間の中で、できるだけ遠くの局と、または、自局にとっての珍局と、できるだけ多く交信をしたいと考えるのも当然です。このとき、珍局であればあるほど第三者からも認められる形での交信の証明が欲しわけですから、QSLカードを発行してくれる局と効率よく交信したいと言う気持ちは十分理解できます。

QSLカードの転送(発送)は、一般にJARLのBureauを使うことが多いと思います。JARL会員に入会するか否かはこれも本人の自由であります。入会しなければJARL Bureauを使えません。

しかし、相手の住所を確認すると言う煩雑さと個人情報的問題はありますが、QSLカードは郵送も可能です。さらに、第三者から認められる交信証明には紙媒体のカード以外にも、インターネットを利用した電子QSLが可能です。eQSL、LoTW、時にはEmailでの証明証もあります。

総合的に考えると、JARL会員でなくBureauでQSL転送ができなくても、交信証を必要としている局に対してBureau以外の郵送や電子QSLなどの代替手段を可能な限り準備し、積極的に対応しようとする姿勢はある程度必要かと存じます。

一方、「QSLカードを発行しない」という局に対しては寛容の精神を持って当たるのが良いのかなと考えます。どうしても珍局なのでQSLが欲しい場合には可能な方法で対応を願えば良いと思います。

カルチャーギャップをできるだけ少なくすることが、新規参入障壁を少なくすることだと思います。私が考えている新規参入障壁として、名前(苗字)を誰が聞いているかわからない電波上で名のることへの違和感というのもあります。この話はのちほど。

まあ今回の件は、電子QSLが国内交信でも電子QSLが一般的になればこのような問題はだいぶ少なくなるのかなと思います。

コミュニュケーションを楽しむ趣味ですから、お互い頑なな持論を展開するではなく、「カード出せない」とくれば「OKです。頑張って」と返し、Bureau入ってなくても「カード欲しい」と言われれば、「Bureau以外の方法はありますか?、Emailで住所教えていただければ郵送しますよ」とか、そのくらいの経済的(62円)、精神的余裕を持って趣味を楽しみたいですね。

修正歴:Aug 10 2018

QSLってなんだ。

最近、音声通話(Phone)での無線交信中に、相互のコールサイン、運用地、シグナルレポートを確認し合えたことの意味として「QSLです」と言っているのを耳にすることがあります。。。

なんか、違和感がありましたので少し考えて見たいと思います。

まず、「QSL」という語について事実確認してみました。私が知っている動かしがたい事実は以下の2つ。

  • 無線運用規則の無線電信通信の略符号(第13条関係)によると、QSLの意義は、問符(?)が付いた場合、すなわち「QSL?(問い)」では「そちらは,受信証を送ることができますか。」であり、問符の無い場合「QSL(答え又は通知)」は「こちらは,受信証を送ります。」となる。
  • 「QSLカード」は交信をした事の証明として交付されている。

以上の事から、
「QSL」という略符号は、本来、電話(Phone)ではなく電信(CW)によって使われる略語です。
「QSLカード」は電信の略符号に由来した言葉で、正に、「交信証」を「カード」にしたものであり本来の意味を継承している言い方だと思います。

しかし、音声通話(Phone)での「QSLです!」は、受信証の授受に関する意味を含まないため、本来の意味から逸脱した使い方だと思います。単に「確認しました」または,それっぽい言葉では「コピー(Copy)です」が良いと思います。電信略語でも「CPI」または「CPY」として使われていますし、何と言っても、無線規則の意味を歪曲しなくて済むという大きなメリットが有ります。

交信証明書(QSLカード)記載事項

今回はQSLに記載が必要な必須事項について少し掘り下げて書いてみます。

QSLカード記載必須事項

    1. 発行者が相手局と交信した事を証明する旨の宣言
    2. 発行者のコールサインと交信相手のコールサイン
    3. 交信の日時
    4. 交信周波数
    5. 交信のモード
    6. シグナルレポート
    7. 地理的な運用場所
    8. QSLカード発行者の署名(2018/09/04 必須事項から除外、追記あり)

*以上の事項が用紙の同一面上に書かれている必要があります。

1. 相手局と交信した事を証明する旨の宣言

  • QSLカードは交信証明書なので「Confirming our QSO」や「貴局との交信を証明します。」など、証明を宣言する必要があります。

2. 発行者のコールサインと交信相手のコールサイン

  • どの局がどの局と交信したかコールサインを使って第三者が見てわかるように記載します。発行者のコールサインに加えて「To Radio JA1○○○」または、1.の交信証明の宣言に相手局コールサインを加えて「Confirming QSO with JA1○○○」と書く。
    ※ JA1○○○が相手局コールサインとした場合

【備考】

  • QRAは電信で用いられる略語で局名(コールサイン)を意味し、オペレーターの氏名ではない。

3. 交信の日時

国際的にはUTC(協定世界時:Coordinated Universal Time)を用いて表示します。

  • 「2018年6月2日午後3時6分0秒」を表示するISO規格の基本型は「20180602T150600」です。
  • 日付けと時間はアルファベットの「T」で区切ります。
  • また、年月日の間をハイフン「-」で、時間をコロン「:」で区切って「2018-06-02T15:06:00」と拡張型で表示することができます。

しかし実際のQSLカードでは

  • 日付と時刻の間の「T」は省略してスペースで分離して書く。
  • 拡張型記載法の年月日間の「-」を使わない場合は、月と日がともに2桁表示となり両者の判別がつき辛いので、1月であれば「Jan」、2月は「Feb」と月を英語で表記し、「Jun 12 2018 23:30Z」や「2018 Jun 12 23:30Z」と書かれることも多い。
  •  時刻は分までとし、秒は省略する。
  • 時刻は「2356Z」または「23:56Z」と時刻の直後にアルファベットの「Z」を置くことでUTC時刻であることを示すことができます。
  • 日本国内交信の場合は、JST(日本標準時:Japan Standard Time)で示すこともできます。
  • 実際にはUTCやJSTを時刻の後ろに続けたり、日時記載の付近に記載さてることが多い。
  • 時刻記載箇所の直後「23:56 JST」、あるいは時刻の周囲のわかりやすい場所に「JST」を付記する。

【備考】

  • 日時と時刻は「UTC」か「JST」のどちらの時刻かが分かるように示す。
  • 年は西暦を4桁で「2006」と書く。「’06」と省略すると年だか、月だか、日だか間違えやすくなる。
  • UTCは時刻の直後に「Z」を記して世界標準時であることを示すが、JSTの場合は時刻の直後に「J」を示して日本標準時刻を示すことはできない。

4. 交信周波数

交信で用いた具体的な周波数を書くか、”帯”(Band)で書くか、”帯”で示す場合には周波数帯か波長帯かに分けられる。

  • 周波数(Frequency)で示す場合は使用した具体的な周波数を記載する。「432,800 kHz」または「432.800 MHz」と書き単位は「kHz」なのか「MHz」なのかを明記する。
  • ”帯”(Band)で示す場合は、周波数”帯”を単位(MHz)とともに示し、波長”帯”で示す時は単位(m)で示す。

【備考】

  • 単位なしで「10」と書かれている場合、「10 MHz帯」なのか 「10 m帯」かが不明となる。
  • 周波数帯(Band)の項目に「7,055 kHz」と具体的な交信周波数を書くのは誤り。
  • 「カンマ(,)」と「小数点(.)」を間違えないようにする。

5. 交信のモード

相手局と自局の交信に用いたモードを記載します。

  • SSB、AM、FM、CWと交信に用いた変調あるいは通信モードを記入する。
  • お互いの交信が「SSBとSSB」,「AMとAM」のようにモードが同一の場合は、「2-Way」 または「2x」と書く。
  • お互いのモードが異なる場合には、「SSB x CW」のように「相手局モード x 自局モード」と書く。

6. シグナルレポート

  • 「RST System」より相手局の発した電波の受信状況を受信者が評価する。
  • Rは「了解度:Readability」、Sは「信号強度:Signal strength」、Tは「音調:Tone」を示す。
  • CWまたはRTTYでの通信では、R、 S、 Tの3種で評価する。
  • SSB、AM、FMの音声交信では「音調:Tone」を除いたRとSの2種で評価する。

RST Systemの詳細は以下を参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/RST%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89

7. 地理的な運用場所

どこから電波を発したいてかを明示する。

  • 運用場所の国名、都道府県名、市町村名を明記する。より詳細な場所を示すことが望ましい。
  • 緯度および経度で表示することができる。

【備考】

  •  QTHは電信で用いられる略語であり、緯度および経度(または他の表示による)を示す方法。
  • CQ Zone、Grid Locator、山名などは相手局のアワード申請に便利であるが必須ではない。
  • こちらが発行するQSLカードに相手局の運用地を記載するのは証明書としては適切でない。

8. QSLカード発行者の署名(2018/09/04 必須事項から除外)

  • 証明書であるQSLカードでは直筆のサインが必要であるが押印は必須でない。
  • JARLアワード委員会では、アワード申請に用いられるQSLカードの必要な記載内容としてオペレーターの氏名および自署を求めていません。(http://www.jarl.com/award/Q&A/Q&A.htm)<2018/09/04追記>
  •  ARRLのDXCCを含むアワード申請に関し、ARRLアワードマネージャーが「Signature is not required on QSL cards」つまり自署は求めないと回答しているとの報告がある。この報告については、JO1QNO局のWebを参照されたい。<2018/09/04追記>

June 6 2018

QSLカード 書くべき事、書かざるべき事

QSLカードとは

QSLカードとは、交信の事実を確認または承認する証明書です。それぞれの無線局が発行するQSLカードには様々な工夫や趣味趣向が盛り込まれています。しかし証明書として認められるには最低限必要な記載事項があります。その必須項目と、あると便利な情報、そしてQSLカードに書いてはいけない事柄を整理してみます。

交信証明書(QSLカード)記載事項

以下の項目はすべてQSL発行者の情報です。

必須項目

  • 相手局と交信した事を証明する旨の宣言
  • 発行者のコールサインと交信相手のコールサイン
  • 交信の日時
  • 交信周波数
  • 交信のモード
  • シグナルレポート
  • 地理的な運用場所(市町村名、都道府県名、国名)
  • QSLカード発行者の署名(2018/09/04 必須事項から除外)

※ 必須期最事項の注意点は後ほど纏めます。

よくある追加的情報(必須ではない)

  • ITU Zone、CQ zone、JCC/JCGなどアワード関連の整理番号
  • 交信に利用した無線機とアンテナ
  •  交信相手局発行のQSLカード要求(PES QSL)または、相手局発行のQSLカードを受領(TNX QSL)した旨の表示
  • 特記事項(RMKS)
  • 氏名、住所または居住地
  • Emailアドレス等連絡先
  • 旧コールサイン、その他のコールサイン
  • 所属クラブ等会員情報

禁止項目

  • 宗教的・政治的主張
  • 著作権、肖像権など他者の権利を侵すもの
  • 卑猥な写真、絵、記述(冗談のつもりでもアウト)
  • 社会的に憚られる事柄

June 2 2018