No QSL Card, No QSO ?

50MHz SSBで北海道局のCQに神奈川局(JJ0JXO)が呼んだ時の動画が公開されていた。
なかなか、考えされられるどうがでありますので少し自分なりに考えて見たいと思います。まず、事実確認から。交信中の動画が公開(20180809T1922JST現在)されていましたのでその状況は以下の通りです。
*(2018.09.08追記 このJJ0JX0による動画は現在削除され編集し直されたものに変更されています)

北海道局が神奈川局を指名し、北海道局はシグナルレポートと運用地を送った。次に、神奈川局もシグナルレポートと自局運用地を送った。
が、そこで、(以下、核心部分は動画そのまま)

北海道局:

「神奈川県○○市から51ありがとう、名前•••、カードビューローでご交換ください、どーぞー」

神奈川局:

「はい•••、こちら名前は•••、えー、恐れ入りますがビューロー入ってませんのでノーカードでお願いいたします。どーぞー」

北海道局:

「はーい、ノーQSOねー、はい、電波出さないでねー、カード出さない人は、じゃーねー、さよならー」

*: •••は消音部分。

私の感想と考えを書いて見たいと思います。
まずこの動画を拝見した時は、反射的に心の炎がメラっときました。北海道局の自己中心的な非礼な発言、特記すべきは、最後の部分で「No QSLねー」ではなく「No QSOねー」と発言していること、すなわち、交信自体を無かったことにするという、ぞんざいなQSOにあります。

(ただこの動画はJJ0JX0の復讐行動の一つでありまして、動画の他の部分で北海道局のコールサインが聞き取れる状態で動画を公開し、この動画の最後の部分で北海道局を批判し「排除しよう」と扇動していた。その後、視聴者からの指摘で現在は編集し直された動画が公開されている)

おそらく、北海道局は無線歴も長く、QSLカード交換をすることがあたりまえという環境で長く無線を続けてきたのでしょう。交信ごとでないにしろQSLカードの交換は交信の証しとして重要だと思います。

一方、神奈川局は動画のチャンネル名から、ライセンスフリーラジオも楽しまれている局で声色からも北海道局よりももっともっと年代的に若い局かと拝察いたします。

今回の問題の背景には、両者のこれまでの無線経験の違いからくるカルチャーギャップがあるのではないかと思います。

私は、ライセンスフリーラジオをしておりませんが、おそらくフリラではQSLカードの交換をしないのが一般的だと思います。一方でアマチュアでは無線交信の他にアワードを狙ったり、伝搬状況を本格的に研究したりと多様な趣味を内包しており、QSLカード集めもその一つとなっております。

また、もっと重要なのは、QSLカードは交信の事実を証明する証明書であるので、この証明によって第三者からも交信の事実が認められるということです。こうした方法は万国共通であり、この証明の積み重ねが自身の交信実績であり、さらにはアワード(賞)を獲得することもできます。アワードを目的としていなくても、交信証明を頂かないと自分の中で交信が完結しないと考える局も多いと思います。事実、DXではQSLカードを頂いて初めて「あの時の途切れ途切れの交信は成立していたのだ」と確認することもあります。

こう考えますと、「QSLカードを発行しない」というスタイルはその局の自由であり他人が強要することではありませんが、証明書としての機能、無線の世界共通のお作法であることを考えると、「QSLカード発行に法的義務はない」などと声高に言うものではないと考えております。

さらに、Eスポなど電離層の状況で一時的にある遠方の地域との交信が可能になった時には、限られた時間の中で、できるだけ遠くの局と、または、自局にとっての珍局と、できるだけ多く交信をしたいと考えるのも当然です。このとき、珍局であればあるほど第三者からも認められる形での交信の証明が欲しわけですから、QSLカードを発行してくれる局と効率よく交信したいと言う気持ちは十分理解できます。

QSLカードの転送(発送)は、一般にJARLのBureauを使うことが多いと思います。JARL会員に入会するか否かはこれも本人の自由であります。入会しなければJARL Bureauを使えません。

しかし、相手の住所を確認すると言う煩雑さと個人情報的問題はありますが、QSLカードは郵送も可能です。さらに、第三者から認められる交信証明には紙媒体のカード以外にも、インターネットを利用した電子QSLが可能です。eQSL、LoTW、時にはEmailでの証明証もあります。

総合的に考えると、JARL会員でなくBureauでQSL転送ができなくても、交信証を必要としている局に対してBureau以外の郵送や電子QSLなどの代替手段を可能な限り準備し、積極的に対応しようとする姿勢はある程度必要かと存じます。

一方、「QSLカードを発行しない」という局に対しては寛容の精神を持って当たるのが良いのかなと考えます。どうしても珍局なのでQSLが欲しい場合には可能な方法で対応を願えば良いと思います。

カルチャーギャップをできるだけ少なくすることが、新規参入障壁を少なくすることだと思います。私が考えている新規参入障壁として、名前(苗字)を誰が聞いているかわからない電波上で名のることへの違和感というのもあります。この話はのちほど。

まあ今回の件は、電子QSLが国内交信でも電子QSLが一般的になればこのような問題はだいぶ少なくなるのかなと思います。

コミュニュケーションを楽しむ趣味ですから、お互い頑なな持論を展開するではなく、「カード出せない」とくれば「OKです。頑張って」と返し、Bureau入ってなくても「カード欲しい」と言われれば、「Bureau以外の方法はありますか?、Emailで住所教えていただければ郵送しますよ」とか、そのくらいの経済的(62円)、精神的余裕を持って趣味を楽しみたいですね。

修正歴:Aug 10 2018

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