交信証明書(QSLカード)記載事項

今回はQSLに記載が必要な必須事項について少し掘り下げて書いてみます。

QSLカード記載必須事項

    1. 発行者が相手局と交信した事を証明する旨の宣言
    2. 発行者のコールサインと交信相手のコールサイン
    3. 交信の日時
    4. 交信周波数
    5. 交信のモード
    6. シグナルレポート
    7. 地理的な運用場所
    8. QSLカード発行者の署名(2018/09/04 必須事項から除外、追記あり)

*以上の事項が用紙の同一面上に書かれている必要があります。

1. 相手局と交信した事を証明する旨の宣言

  • QSLカードは交信証明書なので「Confirming our QSO」や「貴局との交信を証明します。」など、証明を宣言する必要があります。

2. 発行者のコールサインと交信相手のコールサイン

  • どの局がどの局と交信したかコールサインを使って第三者が見てわかるように記載します。発行者のコールサインに加えて「To Radio JA1○○○」または、1.の交信証明の宣言に相手局コールサインを加えて「Confirming QSO with JA1○○○」と書く。
    ※ JA1○○○が相手局コールサインとした場合

【備考】

  • QRAは電信で用いられる略語で局名(コールサイン)を意味し、オペレーターの氏名ではない。

3. 交信の日時

国際的にはUTC(協定世界時:Coordinated Universal Time)を用いて表示します。

  • 「2018年6月2日午後3時6分0秒」を表示するISO規格の基本型は「20180602T150600」です。
  • 日付けと時間はアルファベットの「T」で区切ります。
  • また、年月日の間をハイフン「-」で、時間をコロン「:」で区切って「2018-06-02T15:06:00」と拡張型で表示することができます。

しかし実際のQSLカードでは

  • 日付と時刻の間の「T」は省略してスペースで分離して書く。
  • 拡張型記載法の年月日間の「-」を使わない場合は、月と日がともに2桁表示となり両者の判別がつき辛いので、1月であれば「Jan」、2月は「Feb」と月を英語で表記し、「Jun 12 2018 23:30Z」や「2018 Jun 12 23:30Z」と書かれることも多い。
  •  時刻は分までとし、秒は省略する。
  • 時刻は「2356Z」または「23:56Z」と時刻の直後にアルファベットの「Z」を置くことでUTC時刻であることを示すことができます。
  • 日本国内交信の場合は、JST(日本標準時:Japan Standard Time)で示すこともできます。
  • 実際にはUTCやJSTを時刻の後ろに続けたり、日時記載の付近に記載さてることが多い。
  • 時刻記載箇所の直後「23:56 JST」、あるいは時刻の周囲のわかりやすい場所に「JST」を付記する。

【備考】

  • 日時と時刻は「UTC」か「JST」のどちらの時刻かが分かるように示す。
  • 年は西暦を4桁で「2006」と書く。「’06」と省略すると年だか、月だか、日だか間違えやすくなる。
  • UTCは時刻の直後に「Z」を記して世界標準時であることを示すが、JSTの場合は時刻の直後に「J」を示して日本標準時刻を示すことはできない。

4. 交信周波数

交信で用いた具体的な周波数を書くか、”帯”(Band)で書くか、”帯”で示す場合には周波数帯か波長帯かに分けられる。

  • 周波数(Frequency)で示す場合は使用した具体的な周波数を記載する。「432,800 kHz」または「432.800 MHz」と書き単位は「kHz」なのか「MHz」なのかを明記する。
  • ”帯”(Band)で示す場合は、周波数”帯”を単位(MHz)とともに示し、波長”帯”で示す時は単位(m)で示す。

【備考】

  • 単位なしで「10」と書かれている場合、「10 MHz帯」なのか 「10 m帯」かが不明となる。
  • 周波数帯(Band)の項目に「7,055 kHz」と具体的な交信周波数を書くのは誤り。
  • 「カンマ(,)」と「小数点(.)」を間違えないようにする。

5. 交信のモード

相手局と自局の交信に用いたモードを記載します。

  • SSB、AM、FM、CWと交信に用いた変調あるいは通信モードを記入する。
  • お互いの交信が「SSBとSSB」,「AMとAM」のようにモードが同一の場合は、「2-Way」 または「2x」と書く。
  • お互いのモードが異なる場合には、「SSB x CW」のように「相手局モード x 自局モード」と書く。

6. シグナルレポート

  • 「RST System」より相手局の発した電波の受信状況を受信者が評価する。
  • Rは「了解度:Readability」、Sは「信号強度:Signal strength」、Tは「音調:Tone」を示す。
  • CWまたはRTTYでの通信では、R、 S、 Tの3種で評価する。
  • SSB、AM、FMの音声交信では「音調:Tone」を除いたRとSの2種で評価する。

RST Systemの詳細は以下を参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/RST%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89

7. 地理的な運用場所

どこから電波を発したいてかを明示する。

  • 運用場所の国名、都道府県名、市町村名を明記する。より詳細な場所を示すことが望ましい。
  • 緯度および経度で表示することができる。

【備考】

  •  QTHは電信で用いられる略語であり、緯度および経度(または他の表示による)を示す方法。
  • CQ Zone、Grid Locator、山名などは相手局のアワード申請に便利であるが必須ではない。
  • こちらが発行するQSLカードに相手局の運用地を記載するのは証明書としては適切でない。

8. QSLカード発行者の署名(2018/09/04 必須事項から除外)

  • 証明書であるQSLカードでは直筆のサインが必要であるが押印は必須でない。
  • JARLアワード委員会では、アワード申請に用いられるQSLカードの必要な記載内容としてオペレーターの氏名および自署を求めていません。(http://www.jarl.com/award/Q&A/Q&A.htm)<2018/09/04追記>
  •  ARRLのDXCCを含むアワード申請に関し、ARRLアワードマネージャーが「Signature is not required on QSL cards」つまり自署は求めないと回答しているとの報告がある。この報告については、JO1QNO局のWebを参照されたい。<2018/09/04追記>

June 6 2018

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *